卓越した技量や知識、経験を持った専門医を名医と称えることがあります。癌のように、簡単に治せる病気ではないものにかかってしまった場合には、そうした名声を得ている医師の診断を受け、治療を担当してほしいと思う方が多く、患者さんの関心を集めています。
しかし、注意しておかなくてはならない点もいくつかあります。偏った情報ばかりが先行してしまい、幻想とも呼べるほどに名医への期待が高まり、良い病院さえ見つけられれば肝臓がんは治るように言われることもありますが、実際にはそうではないのです。
名医がいる病院の場所
セカンドオピニオンのように、限られた機会に遠方の専門医の力を頼るのなら分かりますが、主治医のいる病院が遠くにあるのでは、現実問題として不都合が生じます。診察に通うのが不便ですし、手術などの治療には入院を伴うことが少なくありませんが、自宅から離れた位置だとサポートをする家族も大変です。
体力的な問題や交通費のことを考えても、やはりある程度近くの病院に通うのが便利でしょう。肝臓がんの名医がいる病院を捜し求めた結果、片道何時間もかけて通わなくてはならなくなったのでは、その後の負担が大きすぎます。
いくら優秀な名医がいたとしても、自分が通える範囲の外の話では意味がありません。医師の勤務地が海外のケースはもちろん、日本国内であっても、現実に対象となる範囲は限られた一部だけと考えるのが妥当でしょう。そうなると、全国規模で情報を集めても、あまり意味がないことになります。
名医を紹介する本も出ていますが、肝臓がんを患いながら、はるか遠くの病院に通い続けることは現実的ではありませんので、近くに見つからなければ、あまり意味がないのではないでしょうか。
名医は肝臓がんを治せるか
症状の進行度をはじめ、機能や全身状態などにもよりますが、どれだけ優秀な医師であっても、確実にすべての患者さんを治す方法を持っているわけではありません。神の手と呼ばれるような手術の技量を持っていても、そもそも手術の適用外の方だっているのです。
残念ながら、名医であっても、根治させることができないケースもあるのが肝臓がんという病気なのです。この現実から目をそらすわけには行きません。万能な存在のように誤解してしまうと、見つけても期待はずれな結果に終わってしまいかねません。
医師との信頼関係
ある程度の経験や技量を持っていることは最低条件になりますが、そのうえで信頼できる相手であるかどうかは、闘病生活を送るにあたって重要な問題になります。肝臓がんになれば、誰しも不安を覚えることになります。そんな時、疑問に丁寧に答えてくれる専門医がいることは、心の支えになります。
世間で名医と呼ばれていることも参考にはなりますが、お互いに人間同士ですので、相性もあります。自分が心から信じられる専門医を主治医にすることができれば、治療方針についても心置きなく相談することができるでしょう。
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