食欲の減退や体重減少、疲労感や全身の倦怠感、微熱、突然の不屈、腹部が張った感覚、黄疸、腹水と様々な症状が現れるものの、これらは他の病気が原因となっているケースもあり、特徴的なものとは言えません。そのため、自覚できたとしても、どこが悪いのか分かるわけではありません。
そのため、自覚症状があっても肝臓がんとは予測せずに、もっと軽い疾患だろうと思って病院を受診した結果、検査で発見されるケースもあります。この場合、多くは進行していることが多くなっています。
初期症状はほぼない
沈黙の臓器と呼ばれるだけあって、進行するまでは苦しくないどころか、自覚することすらほとんどありません。そのため、初期症状の段階で肝臓がんに気付くことは困難で、兆候があると感じる頃には、すでに悪化している可能性が高いと言えます。
初期症状のうちに治療を開始できると生存率が高く、経過が良好である傾向にあるものの、気付いてから医師の検査を受けても、このような結果にはつながらないのが現実なのです。そのため、B型やC型の肝炎ウイルスに感染している方は、リスクが高いことを理解して、定期的に検診を受けておくことが望まれます。
自覚できない初期症状のうちに発見することができれば、肝臓がんの予後は改善されます。同じ病名であっても、進行度によって治療の結果は大きく変わっていきますので、発見が末期になってしまわないように注意してください。
それぞれの症状の特徴
肝機能が低下することによって代謝や解毒作用が十分に発揮されず、食欲不振や体の疲れやすさ、倦怠感がもたらされます。
肝臓がんが大きくなると、体の外からしこりにふれることができるようになります。そのため、わき腹にしこりを感じるようになることがあります。これが破裂して出血してしまうと、急激な腹痛が生じます。
代謝機能の低下によってビリルビンが血中に増えると黄疸が出ますし、リンパ管や血管の成分が腹部にたまると腹水がたまることになります。
吐血や下血が起こることもありますが、これは血管が癌に圧迫されることによって他の場所に流れて静脈瘤というこぶのようなものができて、破裂することによって生じることがあります。
体内の有害物質や老廃物を処理できないほどに肝機能が低下すると、血中の濃度が高まってしまい、脳に運ばれて肝性脳症という意識障害を起こすこともあります。
末期症状は予後が厳しい
肝臓がんが末期症状になると、腹水や黄疸を含め、色々な異常が出やすくなります。残念ながら、この状態になると完治する確率は低く、余命も数ヶ月に限定されてしまうこともあります。
末期においては闘病生活の性質が治すための治療から、延命や痛みの軽減などに移っていきます。治すことを目的とする場合には、発見の時期が重要な役割を果たすことになります。
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