症状が進行すると、癌は元々の部位だけではなく、他の場所に広がっていきます。そのため、大腸などで発生したものが肝臓に広がっていくこともあれば、その逆のルートで転移していくこともあります。
他の場所から広がってきたものは、転移性肝臓がんと呼ばれています。この場合には、原発となっている部位の状態や、他の臓器にも拡散していないかといった点も考慮しながら治療法を決めることになりますが、このページで説明するのは、これではありません。
ここでテーマとするのは、原発性肝臓がんの転移です。言い換えると、元々肝臓で発生した癌細胞が、他の場所にまで広がってしまうパターンです。大量の血液が流れ込む臓器であるため、症状が進行すると血流に乗って、他の場所にも広がっていってしまいます。
肝臓がんの転移でもっとも多いのは肺です。他にも、骨や副腎、腹膜、胃、腎臓、脳、脾臓といった部位にも広がりやすい傾向にあります。全身が均等にリスクにさらされているわけではなく、部位によって頻度は異なるのです。
転移がある場合のステージ
対象がリンパ節であるか、遠隔臓器であるかを問わずにステージ4に該当します。腫瘍の数や大きさ、血管侵襲の状態に関わらず、もっとも進んだ病期に該当するのです。つまり、それだけ転移は肝臓がんの症状が進行した状態になってから起きるものであるということになります。
手術やラジオ波治療を考えてみると、ピンポイントで切除をしたり、高熱を当てることになります。当然、体中に散らばってしまっている場合には、対応しきれません。そのため、治療が困難になるのです。
色々な場所に広がってしまった場合には、治療の効果が限定されるだけではなく、症状も多様になります。たとえば、肺転移が生じることによって、息苦しさや長引く咳に悩まされるケースがあります。どこで癌細胞が増殖するかによって、現れる症状は様々です。その部位によって、まったく違った様相を呈することになるのです。
もっとも、すぐに明確な兆候が現れるわけではなく、本人も気付いていないのに、検査をすることで見つかることもあります。自覚症状が現れるまでには時間がかかることになりますので、特に生活していて不都合が見られないうちに発見されることもあるのです。
肝臓がんの転移がある状態となると、すでに末期と呼ぶべき場面である可能性もあります。今後の治療方針について、主治医とよく相談して、納得のいく方法を選んでください。
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